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人と犬・猫が共存するために
分類
新聞広告 掲載媒体
朝日新聞 掲載日
平成4年3月28日 横浜市では、現在猫が約9万頭、犬が約9万頭飼育されています。一方、猫約1万頭、犬約4,500頭が一年間に保護収容され、ほとんどが安楽死されているのです。しかも、その70%は生まれて間もない犬猫です。
年間に犬猫一万数千頭が安楽死されている現実を考える時、私共獣医師はあまりにも安易に動物を飼おうとする方々に対して、『本当に動物を飼いたいと、心底思っていたのでしょうか。』という疑問を抱かざるをえません。ただ、可愛いから、寂しいから、子供が欲しがったから、持家を建てたら犬を飼うことが夢だったから、単にその時は可哀相と思ったから・・・そういうことがなかったでしょうか。
動物を飼うきっかけが、例えそうであったとしても、これからは最後まで愛情と責任を持って面倒をみることを約束してやって下さい。
犬猫の命と引換えに、我々の得る代償が、単に我々人間の快適な生活を確保するためだけであってはならないと考えます。
犬猫と共存するために、今できる最良の方法とは、愛情とは、責任とは・・・?
是非もう一度、皆さんと共に考え、知恵を出し合おうではありませんか。社団法人 横浜市獣医師会
会長 田中延吉松倉次郎