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動物を飼うことの大切さ

分類

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掲載媒体

朝日新聞

掲載日

平成5年3月20日

 一般に、家庭で動物を飼うことは子供の発達や教育に大いに役立つと言われています。事実、動物を飼っている家庭の子供は、知能的精神的発達も優れていることが心理学の面からも証明されています。

 しかし、これは単に動物が家庭にいるということとは異なります。子供達が動物と如何にうまく付き合うかが重要なのです。ただ子供に動物を与えるのではなく・・・親自身が責任を持って動物を飼い、子供同様に愛情を注いでいる姿を見せる・・・これが大切なのです。そうすれば子供達も動物と兄弟同様に付き合うようになります。

 また、飼育の責任をすべて子供に負わせることは間違いです。子供は飽きっぽいのが特徴です。動物が捨てられたり手遅れの状態で我々の病院に運びこまれる原因のひとつにこうした誤解があります(学校飼育動物でも同じことです)。

 大人が正しい姿を示さなければ子供達に本当の動物愛護を伝えることはできません。これは地球環境を考える原点でもあります。

 『我々は生きんとする生命に囲まれた、生きんとする生命。地球の全ての生命と連携している生命なのである』アルベルト・シュヴァイツアー

社団法人 横浜市獣医師会
会長 田中延吉