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動物は社会の一員
分類
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朝日新聞 掲載日
平成10年1月11日 犬が家畜化され人間と生活を共にするようになったのは、凡そ1万5千年前といわれています。また猫と生活を共にするようになってからは、5千年以上が経過しています。
この間、犬や猫は我々人間のために様々な役割を演じてきました。最初は狩猟の相棒として使われていた犬が橇(ソリ)を引いたり、羊や牛など家畜の番をしたり、軍用犬や警察犬など護衛や捜索にも役立ってきました。また近年では、盲導犬や誘導犬、介護犬など体の不自由な方々の目や耳あるいは手足となって我々人間に役立っています。一方、猫はネズミなど害獣を駆除する役目を担ってきました。
ごく最近では、犬や猫あるいは馬などの動物が人間の精神的肉体的疾病の治療に力を貸してくれることもわかってきました。あの温かい毛を撫でるだけで血圧が下がったり、生きる力を与えられるなど、目に見えない役割を演じてくれています。ご老人が猫と暮らすことによって長生きをされ、溌剌とした生活を楽しむことができることも証明されてきました。
こうしてみると犬や猫などの動物は単なる「家族の一員」というだけではありません。動物はすべて「社会の一員」なのです。これが地球環境を支える原点にもなります。私たち、横浜市獣医師会では、多くの方々にいかに動物が我々人間に役立っているかを知って戴くために、シンポジウムを計画致しました。多くの方々の御参加を心からお待ちしております。社団法人 横浜市獣医師会