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子犬を飼うなら生後60日を過ぎてから
分類
新聞広告 掲載媒体
朝日新聞 掲載日
平成10年4月6日 最近犬がやたらと吠えるとか、ヒトに噛みつくと行った「犬の問題行動」が多く目立つようになってきました。そして犬の行動学という学問が進むにつれて、その原因の多くは我々人間に責任があるとわかってきました。
犬は生まれてから約60日間を母犬と兄弟犬と一緒に過ごすことによって、犬社会における様々なルール(群で暮らすルール)を学びます。また、この時期に人と楽しく暮らしている母犬であれば、人間が安心できる仲間であることを子犬たちに教えます。
ところが現在の子犬たちの多くは、生後30〜40日前後に母犬と兄弟犬から離され、犬社会のルールを十分知らないまま人間社会に無理やり入れられてしまうというのが現状です。この場合には、犬のことを本当に理解している人間が、もう一度群れのルールを子犬たちに正しく教えなければなりません。これには大変な労力と時間がかかります。
我々獣医師会は、こうした現状に責任を感じています。病気を治すことだけが、獣医師の仕事ではありません。犬が好きな人も嫌いな人も、楽しく安心して暮らせるような社会にすることも我々の重要な仕事だと考えています。社団法人横浜市獣医師会
〒235横浜市磯子区西町14番3号
(神奈川県畜産センター内)
TEL045-751-5032
会長 松倉次郎