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小さいうちから動物に接する習慣を
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朝日新聞 掲載日
平成11年1月10日 人間の大脳は、理性を支配する新皮質と感情や本能を支配する旧皮質がお互いに連絡しあい、バランスをとることによって健全に作用する事ができます。ところが最近は新皮質の役割だけが異常に増大して、旧皮質の出る幕がどんどん少なくなって来ています。例えば、都市は高層ビルなどに埋めつくされ、自然はますます刈り取られてしまいました。多くの人達が、精神のバランスを崩したり、また異様な犯罪が多発するのも、あながちこの事と無関係とは言い切れません。
一方、小さな子供に動物グッズを見せたり、触れさせたりするとほとんど例外なくすばらしい笑みを見せてくれるものです。これは、小さな子供はまだ十分に新皮質が発達していないため、旧皮質が支配する感情が素直に発露されるのだと考えられています。
お父さんお母さん達にお願いします。小さい子供達に、できるだけ動物と接する機会を作ってあげてください。動物と接すれば世の中の問題がすべて片付くなどとは決して思いませんが、子供達に優しい気持ちが育まれ、将来幸せな人生を送るチャンスが増えると確診しています。(社)横浜市獣医師会会長
松倉次郎
社団法人横浜市獣医師会