- About Veterinary medical Association
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ことの重大さ
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朝日新聞 掲載日
平成18年3月19日 野生の熊は冬眠前に充分な食糧を摂取できないと、その年は子熊を生めずに春を迎えます。
野生動物は得られる餌に応じて生存できる数を維持して種を護り、自然は育むことができるだけの数をコントロールしています。
しかし、人間が保護をしたり餌を与えてしまうと繁殖が進み、数が増えすぎた動物は人間の都合により淘汰を余儀なくされます。
同情で餌を与えることは同情の対象となるネコの数を増加させるにすぎません。
この様な境遇のネコを減らそうと不妊去勢手術をして不幸なネコを減らすように多くのボランティアが懸命に活動されています。
本会も毎年5百余頭の遺棄されたネコを、会員の努力により心ある方々に飼育をして戴いております。
こうした不遇なネコの救済に尽力しているにもかかわらず、賽の河原の石積みの如く遺棄されるネコが絶えません。
「 誰かが飼ってくれるだろう」「私1人ぐらい大丈夫」などと思って遺棄されたものは、昨年も横浜市全体で3千余頭にもなりました。
一時の感傷的な行動が結果として重大な事態を繰り返しています。
ネコは生後6〜8ヶ月で性成熟して、少なくても年に2回は分娩します。
増えすぎて飼育できなくなる前に不妊去勢手術をして終生飼育に努めることが飼い主の責任です。
ネコは野生動物ではありません。
全てのネコが飼育する人々と生涯が全うでき、野良ネコのいない社会にすることが人間側の責任だと私達獣医師は考えております。社団法人横浜市獣医師会
横浜市磯子区西町14-3
(神奈川県畜産センター内)
TEL:045-751-5032
会長 中川秀樹