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外来野生動物を飼う前にはよく考えて
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朝日新聞 掲載日
平成19年1月24日 現在、多くの野生動物が輸入され、、店頭で気軽に購入できます。珍しい哺乳類、爬虫類、魚類、カブトムシやクワガタなどの甲虫類と多種にわたります。
本来の生息地ではない日本で飼育することは、難しいだけではなく、その動物がペットに向いていない例も多数見られます。 気軽に飼育を始めた動物が手に余り捨ててしまう事例も後を絶ちません。
捨てられた動物が自然繁殖をして、日本の野生動物の生態系を乱すと共に、農漁業被害と生活被害を各地で起こしています。
現状の深刻さを鑑みて、平成17年に「特定外来生物による生態系等に係る被害防止に関する法律」が施行されました。
しかし、飼育に申請許可を受けることが条件となったことで、かえって、面倒な手続きを嫌い、捨てられてしまう動物が増加する結果となっています。
日本各地で被害が深刻なアライグマは、法律に従って安楽死される駆除対象動物になり、カミツキガメの繁殖も確認されています。
タイワンリス、ワカケホンセイインコ、ミシシッピーアカミミガメなども増加の一途を辿っています。
人気の高いカブトムシやクワガタは日本固有種の交雑による種の絶滅が危惧され、魚類ではオオクチバスやブルーギルなどが在来種を駆逐して生態系を破壊するなど深刻な状況にあり、生活や環境を護るため、人の手により増加した生命を奪わなくてはならなくなっています。
こうした動物をこれ以上増やさないために、責任を持って終生飼育に努めることと、珍しいから、面白そうだからといって、外来野生動物を手に入れることを思い止まって欲しいと私達獣医師は版画得ます。社団法人横浜市獣医師会
横浜市磯子区西町14-3
(神奈川県畜産センター内)
TEL:045-751-5032
会長 中川 秀樹