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〈災害時〉動物を守ることは人と環境を守ることにつながります
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神奈川新聞 掲載日
平成31年3月11日 首都圏で生活する私たちに迫る災害として、震災、風水害、都市型災害等が想定されています。人、動物、環境の保全は互いにつながりがあることからも「ワンヘルス」という基本理念が生まれましたが、近年は人とペットの関係性の高まりもあり、災害時に動物を守ることが人と環境の安全につながると考えられるようになりました。
動物がちが被災すると、どういうことが起こるでしょうか?
1. ペットが被災することによる飼い主の心の障害。置き去りにされたペットの救護等を目的とした危険地域への立ち入り。被災ペットの悪用
2. 動物放置によるペットや家畜の野生化。放浪動物による人・農作物への危害。飼い主のいないネコ・外来動物の過剰繁殖。
3. 動物の死体や排泄物による土壌・水質汚染、感染症蔓延、食品安全性懸念等、公衆衛生上の問題。
どれも深刻な問題で、人と環境の復興を妨げます。
そこで、平時に人だけではなく、動物の災害対策も考えておくことが大切です。ペットの飼い主は、長期にわたって必要となるペットの防災用品を備える。動物にマイクロチップや犬の鑑札等飼い主情報を装着する。犬の狂犬病ワクチンを必ず摂取し、蔓延を防ぐ。ペット・飼い主のいない猫の不妊去勢手術を推進する。地域防災拠点にペットと一緒に避難できる準備をする。このように、飼い主の対策はもちろんのこと、地域の助け合い、ペットを飼っていない人の理解も大切です。
災害が収まった時、ペットがいてくれることが家族の心を癒やし、人の復興を手助けしてくれることを忘れてはなりません。動物たちを大切に。家族、地域で、災害時の動物救護について話し合ってみましょう。公益社団法人 横浜市獣医師会
会長 井上 亮一
横浜市磯子区西町14-3
TEL 045-751-5032